担当は部長先生でした。
番号を呼ばれたので診察室に入ります。
先生は耳鼻科の部長先生でした。
カルテを見ながら症状を問診されました。
「喉のシコリがあること。違和感、飲み込みづらさ、痛みを伴うことがある。」
など思う症状を伝えました。
先生は、口腔、耳、鼻の視診をしたあと、
「アレルギー?」
と一言。
さすがです。受診時アレルギー症状はでてないときだったのですが、問診票にも書いていないアレルギー体質について当てられました。
(幼い頃から、病弱の定番。喘息・アトピー・アレルギーの三刀流です。笑
現在はどれも落ち着いているのですが。
季節の変わり目だったりにとても弱いです😰)
そのあとシコリの触診。
固さや大きさを確かめているのかな?
ゴリゴリされると、やはり私の場合痛いので、
「痛いです。笑」と伝えて見ました。
その後は
改めてエコーでした。
診察室からやや薄暗い処置室に移動です。
初めての時と同じく、仰け反る感じに横になり、冷たいゼリーを塗りたくり
先生が、スーパーのレジでバーコード読み取りするやつみたいな機械で見ていきます。(わかりますか?😓笑)
ここでもやはり
「血流なし」の評価。ホッです。(癌組織であればエコーで血流が確認されることが多いです…)
わりと丁寧に調べてくれた後
看護師さんに首のゼリーを拭かれます^ ^
そして今回は
穿刺がありました。💉
注射器で内容物を採取して、癌細胞などの鑑別に出すものですね。後で説明がありました。
注射針で刺すのはかなり緊張しましたし、
内容物を吸うときは正直まあまあ痛かったですが耐えました。😑笑
はい。
検査が終了し、また診察室に移動です。
先生からは、
「ほぼ正中頸嚢胞で間違いないでしょう。さきほどの検体を鑑別にだします。」
「やはり、腫れは繰り返すものなので根治療法は手術となります。どうしますか?」
と。
わたしは手術で心を決めていたので
「手術をしたいと思っています。」
と伝えました。
そしてこの日、オペ日決定しました。☀️
同時に術前検査の段取りに入りました!
術前検査についての打ち合わせ、会計は次回です。
ちなみにこのときは
だいたい喉の調子はこのくらいでした。
矢印の先の丸く膨らんだところが嚢胞です
紹介先病院、初診へ
クリニックからの招待状を握りしめ
いざ、紹介先病院へ!
総合病院です。
朝8時30分からの診察開始です。
8時に受付にいくと、なにやら長蛇の列。
どうやら再診の方たちが機械にカードを通してます。再診以降の方はこうして順番をとるんですねー。大変。
初診なので、わたしは診察カードをもっていません。窓口もまだ閉まった状態です。
まわりを見渡すと、「初診の方はコチラ」
の張り紙がある台がありました。
郵便局であるような台の上には、紙とペンが。
初診のカード受付表みたいです。
名前、住所など必要事項を書いて、しばし待ちます。売店が開いていたので、飲み物を買いました。この時はまだ、長丁場を予想。
8時15分。窓口が開きました。
シャッターがしてあるのですが、
「おはようございます」のアナウンスのあとに
ガラガラと開いていく。そこには頭を下げた
受付事務の方たち。百貨店の開店挨拶みたいです。
頭を上げると、挨拶をみなさんで。
ひとつのパフォーマンスですかね?
迫力に圧倒されると同時に
丁寧な印象を持ちました。
受付に、先程記入した紙を持ち、初診です
と伝えました。
案内に従い、保険証と紹介状を手渡します。
紙と引き換えに、情報が入力された診察カードが手渡されました。
そして、番号札も。首にかけるタイプでした。
うん、これなら無くさないな。笑
受付で案内された
待合室で待ちます
耳鼻咽喉科の診察場所は比較的近くで
よくわかりました〜迷わないでよかった!
しばしまちます。
退屈しないように本を持参しました。
大体30分くらいで番号が呼ばれました。
意外とはやかった!◎
つづきます
紹介状のお願い
職場の了承も得られた為、手術の意向をクリニックのDr.へ伝えること!
その際、わたしの場合は紹介状の獲得ミッションがありました。
折角手術をするなら実績がある病院がいいですよね。病院選びは患者が積極的に行わなければなりません。
このたび担当、診察していただいたクリニックの先生、とてもいい先生です。説明も丁寧で患者の事を考えている。このクリニックの評判も納得の先生です。この先生にオペをお任せする選択肢もあったのですが。
疾患別オペ件数を調べられるサイトがありました。そうすると、なんと全国実績1位の病院が、また運がいいのかなんなのか、近くの国立病院機構、某病院でした!(自宅から徒歩圏内。笑)
正中頸嚢胞、病気自体も珍しいしオペ件数もそれに比例して当然少ないです。
熟練した先生がいる病院がやはり安心できる…と思うのはわたしだけじゃないはず
急性期病院に勤務しててわかります。やはり熟練した先生がいる方が、術中の手技もそうですが、術後のフォロー、リスク管理までの時点でやはり違いがでます。
ということで、わたしはクリニックの先生へ、正直に、オペは上記の某病院へお願いしたい旨を相談しました。
クリニックの先生は快く、紹介状を書いてくれました^ ^
まず、紹介状をお願いするのは先生に対して失礼ではありません。
自分の身体のことです。自分が選んでいいのです。
今回のクリニックでの診察は、軽い病状確認と紹介状の相談。その後喉の視診、触診でした。
そして診察終了。待合室でお待ちくださいとのこと。
ほどなくして、看護師さんから名前を呼ばれます。処置室のような所で、紹介先の予約の打ち合わせがありました!
紹介先は受診日が月、水、金と隔日。火、木はオペ日に確保しているようです。直近でこちらの都合のつく日にちを言うと、すぐ看護師さんが予約を取って手配してくれました!
会計時には紹介状も完成していました。先生さすが仕事が早い。
そんなこんなでクリニック受診と、紹介状獲得!ミッション終了しました。
次は病院での診察にうつりまーす。
今回クリニックでかかった費用はコチラ。
3割負担。 970円でした。
職場へ相談
仕事編です。
私はまあまあ規模のある急性期病院で働いています。
個人で患者さんを10人ほど受け持っている状態。しかもわたしの役職は、今の所わたし1人しかいないので誰かに仕事を任せることもできない😩これも手術に渋っていた原因…
なんの仕事でもそうですが、働いていると1週間程のまとまった休みって取りづらいですよね…
まず上司に相談。余裕をもって相談したので、とりあえず了承は得られました!(この時点で手術は2ヶ月先)
後の話になるのですが、日にちが決まった際は直近の院内管理職会議で、私の休み期間について上申していただきました。ありがたや。
スケジュールとしては
入院は約1週間なので、わたしは有給休暇でとりました。
理由としては、1週間と比較的先が見える期間であること。また、やはりこんな機会でないと、有給休暇は余ってしまってしょうがないこと。笑
もちろん健康保険の傷病手当の制度も使用できましたが、4日目以降、また、1日給料平均の3分の2支給となる点で、わたしの今回のケースにはあんまりメリットはないと思ったからです。もっと、重病で長期療養の奥の手ですねこれ。
事なかれ主義なので、有給の方がぶっちゃけ手続きが楽。笑
あと休みは1週間より伸ばす気は無く、這ってでも仕事いくつもりだからです。笑
そんなこんなで職場の準備もばっちり。
早め早めがやはりいいですね。
まごつかずいけそうです。
二度目の受診
前回衝撃の初診後。
服薬をして不快な症状が取れたため、そのまま日常に押し流されること早3ヶ月。🙃
8月に入り再び症状が再燃しました。
前回と同じような喉の不快感、腫れた感じと嚥下時の痛み。
また、声も上手く出せない程の日常障害に😩
仕事がら、大きな声を出す必要もあるので
なかなかなぁーと。思い立って再受診。
以前診てもらったクリニックへ。
今回はネットでの予約が可能になっておりました!指定の時間を選択して、予約。
便利になったものです^ ^
仕事終わりに伺うと、前回よりは少ない待ち人数!やはりちびっこが多い印象でした
15分ほど外を見ながらぼーっと待つと
お決まりの、ポーンという飛行機内アナウンスのような音の後に名前を呼ばれました。
前回と同じ先生です。
喉の様子を見ると、抗生剤をまた出してくれました。
「やはり、根本的には手術だよ〜」と先生。
前回より、なあなあにしてきた手術…
私「ですよね〜、なかなか踏み切れなくて😓」
まあねー。と優しく返してくれましたが。
やはり癌化のリスクが気になるし、抗生剤を飲み続けるのも嫌だしなぁ。いまのところ3ヶ月で再燃してるなら、もういっそのこと
踏みきった方がいいよな〜と。
調整に入ろうと決意!
職場での相談に移りますっ
つづく
家に帰って
正中頸嚢胞?初めて聞いた単語にハテナがうかぶばかり。
家に到着し。とりあえず、ググりました!
「正中頸嚢胞」
頸の真ん中で、喉仏の上あたりに、丸い小さな固まりが出現する疾患で、多くは子供のときに発見されます
頸部の真ん中で喉仏の上あたりに,丸い小さな固まりが出現する疾患で,多くはこどものときに発見されます.はじめはぷよぷよとした小さな固まり(嚢胞)として認められる事が多く,痛みや異物感などはありません.感染したり,やぶれたりすると,小さな孔から常時分泌物が出続ける瘻孔になることがあります.
どうしてこんな病気が発生するかは,胎児期に甲状腺ができる過程に関係しています.甲状腺のできはじめは,舌の奥あたりに出現し,のどの真中を通って気管 のレベルまで降りてきて甲状腺となります.この通り道に甲状舌管という細い管が一時的につくられ,甲状腺ができあがるとなくなってしまうのですが,これが なくならずに残ると嚢胞や瘻孔になってしまいます.正式病名は,正中頸嚢胞(瘻)または甲状舌管嚢胞(瘻)です
手術では,嚢胞の他に残っている甲状舌管を舌の奥のほうに辿って全てを切除しなければなりません.そのために,腫瘤とともに,舌骨の一部を切除し更に舌の つけねまで伸びる甲状舌管を見つけだし,瘻孔が残らないように全てを切除ます.しかし,手術をきちんと行っても3%の再発例が報告されています.また成人 に至ってここから癌が発生したという報告もある
http://www.jsps.gr.jp/general/disease/misc/
特定非営利活動法人 日本小児外科学会 HPより。
確率的には10万分の1とのこと!
10万分の1ってどんくらいの確率?
交通事故で死ぬ確率→1万分の1
ひえ😨
ジャンボ宝くじで3等100万円当選→10万分の1
特定の髪の毛をドンピシャで引き抜く確率→10万分の1
今の日本の人口1億2千万人なので
日本では1200人の疾患保有者数ってとこ?
そう考えると…
めったに無いものに当たってしまったなあ〜〜!と。
なんだか分からない特別感と共に
やはり病気はあまりしたく無いなぁと、変な落胆。
先生は言ってなかったけど、癌化のリスクもあるのね〜〜
もともとあまり身体は丈夫な方では無いので
なんで私ばっかり…という思考に入りそうでしたが、そうもいってられないので!
現状を解決することに、気持ちをシフト(^^)
手術を視野に入れつつ、服薬で様子をみることに!
因みに今回処方された薬は
トスフロキサシントシル酸塩錠150mg
1回1錠を1日3回。
5日分の処方でした。
しっかり飲みきった後は、ひどかった喉の痛みやイガイガ感はなくなり、
軽い違和感としこりは地味に残っていた状況でした。
正直、嚥下時の痛みのせいで食べ物も満足にとれていなかったので、この薬のおかげで元気になれました!
元気になったお陰か、自分の中での正中頸嚢胞の優先順位は薄れ、薄れ、、、
そのまま時は流れて夏が始まりました。あれ。笑
つづく
病院受診
4月に入った頃。
近くで評判のいい耳鼻咽喉科のクリニックを探しました!
ヒットしたのは駅前の医療ビルに入ってるクリニックさんです。私は皮膚科もそちらの医療ビルの中にある別クリニックさんにお世話になっていたのでなんとなく行きやすく思い、決定!
予約なしで、受付順とのこと!
さっそくGO〜
ビルに入り、当該階でエレベーターを降りるとこじんまりとした待合室に、ぎゅうぎゅうに人が待ってました😵中には立っている方も…
早速受付をすると、医師は女性か男性かどちらを希望されますか、とのこと。診てくれるならどちらでも構わないと思い、どちらでも、を希望。
前評判でも人気のクリニックだったので待つことは覚悟で、一冊本を持ってきてました。本を読みながら待つことに。
読み始めて30分。
私は本を読むのが早いことに加えて、シンプルな自己啓発本だったので読み終えてしまいました。本のチョイス、間違いました。
そのまま、待合室に溢れる人、元気なちびっこも多かったな〜を見ながら。隣に座った老年の婦人とお話ししながら。
待つこと
…3時間でした😮ツカレタ
飛行機の機内アナウンスのような、ポーンという音の後、名前が呼ばれました。
診察して頂いたのは、中年の男性の医師でした。
簡単な経緯を話した後、先生は喉のしこりを容赦なく、ぐりぐり。
「痛いです。」
と半笑いで訴えると、すぐやめてもらえました。
うーん。と先生。すると
「ちょっと苦いですよ〜。」
と早業でなにかスプレーを私の鼻の穴に発射。なんだったんだ?と思ってるうちに、
「エコーしましょう。」ということで
別室に案内されました。
簡易なベッドに仰向けになります。
室内はエコーのため薄暗いです。
肩から頸の下に高めの枕を入れられ、頭を後ろに思いっきり反らして、頸を診やすくするようにセッティングされました。すこし苦しい。笑
ほどなく先生入室。
冷たいジェルを頸に塗り、エコーの機械で見て行きます。
ドキドキな私。
ただしこりをみているとき
「血流は〜無し。」
との先生の言葉。ということは癌では無い、のかも?と安心しました。
エコーはやはり、しこりの上を動かすときのみ痛かったです。
終了後は看護師さんが、タオルでジェルを綺麗に拭いてくれました。
また最初の部屋に戻りました。
続いて、
「カメラで喉を見ます」
とのこと。
……?
となっているうちに、座っている椅子が、少し後ろにリクライニング!
そう言えば、普通の椅子じゃないこれ!と気づいたのはこのとき。
そのまま、鼻からカニューレのようなスコープを。違和感MAXだが、あまり痛くはありませんでした。最初にされた苦いスプレーは麻酔だったようです。
喉を見ているようでしたが、鼻、喉には異物感がたまらなくて、涙目になりました。
スコープを鼻から抜くと、先生が話してくれました。
「セイチュウケイノウホウです。」
…………?となる私。
その顔を察してか、紙に「正中頸嚢胞」と小難しい漢字を書いてくれました。
そして優しく説明してくれました。
「子供の時に閉じるはずだった袋が、閉じずになっていて、そこに液が溜まっている状態です。悪性ではないので、害はないのですが、感染を起こしたりすると大きく腫れたりします」
「放っておいて良くなるものではないので、根本的な治療として、手術で取っちゃうことをオススメします」
「どうしますか?」
とのこと。
私としては何がなんやら。
手術というワードが出てきたことに、ショックを受けつつも、良性ということが聞けてひと安心。
仕事の面もあり、やや動揺していたのもあって、
この場では、今すぐの手術は見送りたい旨をお話ししました。
すると、
「分かりました。じゃあ、今回は抗生剤を出しておきましょう。」
「また、効かなかったり何かあった際は来てください」
と言われ、
現状の喉のイガイガ感と、飲み込み時の疼痛、腫れに対して抗生剤が出されました。
つづく
p.s.
初診時の金額です。
3910円。
処置の内訳